1980年にブラッドフォードで結成されたニュー・モデル・アーミーの始まりは、ノーザン・ソウル、パンクロック、そして当時の騒々しい雰囲気に触発されたものだった。それ以来、彼らは長く、創造的で、波乱に満ちた旅をしてきた。ポスト・パンク」、「フォーク・ロック」、「ポリティカル・ロック」、「ゴス」、「メタル」など、あらゆる音楽的サブカルチャーから多大な影響を受けながらも、ひとつのクラブやスタイルに属することを断固として拒否してきた。
特定の "ジャンル "の聴衆を持たず、世界的な大ヒットもまだないニュー・モデル・アーミーは、それでも数百万枚のアルバムを売り、世界有数のプロデューサーたち(グリン・ジョンズ、トム・ダウド、アンディ・ウォレス、ボブ・クリアマウンテン、ジョー・バレシ)を惹きつけ、ファンの間にほとんど宗教的な信奉を築いている。
彼らは、インターネットが音楽業界に革命をもたらすことをいち早く察知し、1990年代半ばに、自分たちのプロダクションのすべての側面を、自分たちだけで独立してコントロールすることを決断した。その結果、彼らは業界の変化に耐えられる完璧なポジションにつき、ほとんどの同業者よりも長生きした。NMAのような立場のバンドで、好きな時に好きなものをレコーディングしてリリースし、芸術的にも商業的にも妥協することなく世界中のファンを維持できるバンドはほとんどいない。
近年、バンドの批評運と商業運も回復した。アルバム『Between Dog and Wolf』、『Between Wine and Blood』(2013/14)、『Winter』(2016)により、バンドは再びメインストリーム・チャートに返り咲き、コンサートの聴衆も再び増えた。2019年には、海、山、そして現在の世界情勢を背景に、ノルウェーの小さな島ギスケでレコーディングされた真新しいアルバム『From Here』がリリースされる。
当初は3人組だったが、現在はジャスティン・サリヴァン(リード・ヴォーカル、ギター)、マイケル・ディーン(ドラムス)、ディーン・ホワイト(キーボード、ギター)、マーシャル・ギル(ギター)、セリ・モンガー(ベース)の5人組。
これは驚くべきバンドだ。相変わらずハングリーで集中力があり、常に変化する聴衆と飽くなき創造的野心を持つ。
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ブラック・ベアー2
30449 ハノーファー