マリエンブルク城
北のノイシュヴァンシュタイン」とも呼ばれるこの美しいマリエンブルクの歴史は、まさにおとぎ話のようだ。
ハノーファー王ジョージ5世は、マリーの誕生日に夏の離宮として城を贈ることを思いつく前に、「すでに何もかも持っている人に何を贈るのか」と自問したに違いない。小人たちが住んでいたという伝説のマリエンベルクに、彼は丘の上に城を建てさせた。
"私の小さなエルドラド"
マリエンブルク城は、「親愛なる王妃の喜びと希望に応え、快適さを追求」した。女王がこの城を「エルドラド」と呼んだように、女王のエルドラドに対する愛情は、調度品の細部に至るまで今も見ることができる。夫のジョージ5世は、若い頃に失明したため、こうした努力を見ることはできなかった。彼は「盲目の王」とも呼ばれた。ハノーファー王国がプロイセンとの戦争に敗れたとき、マリエンブルク城の建設はまだ完全には完成していなかった。それにもかかわらず、王妃マリーは悲願の地を去り、オーストリアに亡命せざるを得なかった。王妃がハノーファーに戻ることはなかった。
ツアー&チケット
1時間の城内ツアーと展示替えでは、マリエンブルク城の往時を間近に体験することができる。一族の壮麗な私室、豪華な装飾が施された傘の丸天井がある王妃の書斎、ほぼ完全な形で保存されている城の台所などが展示されている。王室夫妻と3人の子供たちの魅惑的な物語は、マリエンブルク城の訪問を忘れがたいものにしてくれる。
大規模な改修工事のため、マリエンブルク城の内部には立ち入ることができない! 2024年8月10日から、マリエンブルク城の中庭で再び美食が提供される。営業時間は金曜日から日曜日の12:00から19:00まで。
360度で見るマリエンブルク城